沈壽官窯 || Chin Jukan

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沈壽官窯とモノづくり

対極にあるものを融合させてオンリーワンの一杯を。

造形の美しさはさることながら、「丈夫で割れることは滅多にありません」。

器や空間も含めて1杯のラーメン。

 『RIRAKU』のコンセプトは「1人ひとりの日常を楽しくすること」。それはラーメン店をやると決める前から彼らの中にあったテーマです。数あるジャンルの中からラーメンを選んだのは、ラーメンがオーガニック野菜と対極にあるものだからなのだそう。「一般的に『ラーメンは化学調味料を使っていて体に良くない』とか『ラーメン屋さんは油っぽい雰囲気がしていて男性が行くお店』というイメージがあると思うんです。そこに『安心・安全』とか『地産地消』とか『女性が一人で入りやすいクリーンな店内』とか真逆のものを融合させたら面白いものが提供できるんじゃないかと思いました」。また、ラーメンが日本人にとって日常食であり、1杯ですべてを伝えられる食べ物だということも、彼らにとっては魅力的なポイントでした。1杯ですべてを表現しようと思えば、器やお店の雰囲気にも気を配るというのは自然なこと。そうした思いを持って沈壽官窯を訪れた3人は、小ロットからオリジナルの器をつくれることに驚いたそう。

畑では季節によって種類を変えながら、常時10種類前後の野菜を栽培している。

 「若者にとって薩摩焼きは高貴な器というイメージがあるけれど、担当の方がすごくフランクに説明してくださったので、気兼ねなくお願いできました」と当時を振り返ります。いくつかのサンプルの中で、実際にラーメンを入れて「間違いない」と確信したのは黒薩摩。「深さや大きさもミリ単位で要望を出したし、底を素焼きにするか塗りにするかも悩みました。細かい部分まで思い通りに要望を出せるのがオーダーメイドの良さですよね」。

 そんな3人の思いはお店の雰囲気にも表れている。店内はラーメン店らしからぬスタイリッシュな空間。スツールやステンレスのカウンターは、鹿児島の若手家具作家・松田創意さんにオーダーした。1号店は珪藻土やステンレス、木など異素材を組み合わせ、洗練されつつもどこかあたたかみを感じさせる雰囲気に、2号店はステンレスのキッチンやテーブルとコンクリート打ちっぱなしの壁でクールな雰囲気に仕上がっています。また、「わざわざ探して来てもらえるようなお店でありたい」という思いから、あえて目立つ看板やのぼりも出していないそう。

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