明治天皇に献上した茶壺である。壺の蓋や肩には16花弁の菊の小文、6面にはそれぞれの花鳥の絵を細かく描き込んでいる。献上された数多くの薩摩焼の中でも特に優雅な最高のできばえであろう。薩摩焼の絵付けの典型と言われている。