- 回転するロクロ。その天板の上に載せられた粘土の固まりを手で押さえ込み粒子の方向を一定にすることで成形しやすい状態にします。これを「土殺し」と呼びます。
- 粘土の固まりを、まず円筒形に挽き伸ばします。
- 内側と外側からヘラで挟みつけ、締めながら少しずつ目的の形へと成形していきます。このとき成形の中心軸がぶれない様に息を止め集中します。
- 完成まであと少し。口が小さくなり、腕が入らなくなると「柄ゴテ」を差し込み、更に内側から膨らませながら、 形を整えていきます。
- 「なめし皮(鹿の裏皮)」を使って最後の口作り。微妙な指使いを要する緊張の一瞬です。
- 技術者は深さと横幅だけを与えられています。全体のプロポーションはその技術者のデッサン力にかかっています。
- 技術者は同寸、同形、同重量のものを常に作らなければなりません。
ロクロ成形に用いられる工具各種。
美山には朝鮮から伝わった独特の名称が残っています。